'98年 4月 3日   つぶやきシロー
 リード文

   週に6日は東京暮らし おまけに本番前
   「この間安西ひろ子のグラビア見てたら、カメラマンの一言が載ってて、
    『痛いほど愛くるしい』って書いてあったけど、今思えば
    ガムテープでおっぱいを持ち上げてるって意味ですかねぇ」と分析していた僕たちよゐこは
   本当にたくさんの芸能人に会います。そのときの様子を
   他のページをめくり、「この女はウエストが四角い」とか、
   「この女のおしりが長い」とコメントしていた、知性の薄い魅力のない人生でお話しします。


 濱口

   この前、天声慎吾のナレーションの仕事で、つぶやきシローに会った。
   つぶやきくんには、僕が車に乗っているということが意外らしく、送っていってくれということになった。
   最初は有野も乗っていて3人で移動していたけれど、
   途中で有野が降りたので、つぶやきくんと車内で2人きりになってしまった。
   当たり障りのない話をしたり、ギャラの話をしたりと、長い間つぶやきくんと話をした。
   途中、沈黙もあった。その時、"何で助手席につぶやきシローが乗ってんねんやろう"という疑問にぶつかった。
   "確かそんなに仲良しでもないぞ。なか悪くはないが、嫌でもないが、
    何でつぶやきくん、オレの助手席に乗ってんねんやろう。何で家まで送ってんねんやろう。"
   つぶやきくんを降ろした帰り道、めっちゃ迷った。
   そしたら、またこの疑問で頭いっぱいになった。
   おわり

 有野

   今日、つぶやきシローくんに会った。
   仕事場で一番乗りで待ってると、つぶやきくんがやってきた。濱口はいつものように遅刻や。
   濱口を待っている間、僕が今どこに住んでて、つぶやきくんがどこに住んでて、
   つぶやきくんが引っ越し嫌いやということとか、彼女いないこととか、つぶやきくんとかなり熱く濃い話をした。
   途中、沈黙もあった。そん時、"何で今、つぶやきくんと話してるんやろう"という疑問にぶつかった。
   "確かそんなに仲良くもないのに、何で話さなあかんねんやろう。何で僕の横に座ってんねんやろう。
    何で一緒に僕の相方濱口を待ってんねんやろう。つぶやきくんアホちゃうか。"
   と、そんな疑問を消すために、つぶやきくんと電話番号を交換した。
   けどつぶやきくん、この平成のハイテク社会に、携帯電話持ってなかった。
   しゃぁないから、家の電話番号聞いといた。本名も聞いといた。
   本名、永塚勤やった。何や公務員におりそうな硬い名前やった。
   永塚勤でもええのに、何でつぶやきシローなんやろうて疑問でいっぱいになった。
   そんなつぶやきくんのことで頭いっぱいの自分に腹が立ってきた。
   気がついたら、つぶやきくんの電話番号のメモリ消去してた。
   おわり