'97年12月26日   おぼん・こぼん
 リード文

   週に6日は東京暮らし おまけに本番前
   「クリスマスに誰かに何かあげた?」なんて話をスタッフで軽く話していると、
   「僕の場合は、相手が欲しいと言ったものは全部あげますわ。だってお金はあるもん」と
   すごくイヤミな芸能人発言をしていた僕たちよゐこは
   本当にたくさんの芸能人に会います。そのときの様子を
   先週悩んでいたレンタルビデオ事件が無事解決した、すっきりした気分でせこい気持ちでお話しします。


 濱口

   この前、芸人の大先輩、おぼん・こぼんさんに会った。
   おぼん・こぼんさんは、紫のお揃いのジャケットに指にはダイヤの指輪が光っていた。
   お決まりのタップダンスを披露してくれた後、僕らよゐこをはじめとする若手芸人に、劇場でのしきたりを教えてくれた。
   おいさつはもちろん、楽屋での座り位置まで教えてくれた。
   でもそれらは、僕らよゐこが大阪の浪花座で散々怒られたことあることばっかりだった。
   元気のないあいさつなど、そのままのことをやったら、おぼんさんに、
   「君たちはよく生きてこられたなぁ」というコメントをもらった。
   でも、ミスハワイ師匠には「死ね!」というコメントを、昔もらったことがある。
   そのことをおぼん・こぼんさんに言ったら、「ホンマ自分ら生きてこれてよかったな」と言われた。
   「死ね!死ね!」という言葉だけで本当に死ぬなら、僕らは浪花座で100回くらい死んでるなぁと思った。
   おわり

 有野

   今日、芸人生活32年の大先輩、タップダンス芸人のおぼん・こぼんさんに会った。
   劇場でのしきたりとかを教えてくれた。やっぱり基本的な礼儀は、東京でも大阪でも同じなので、
   僕らが東京で芸人やっていても、やっぱり100回は死んでたんやろうなと思った。
   「一番大事なのはあいさつで、師匠方に『おはようございます』とだけ言うのではなくて、
    『おはようございます』えー君らやったら『よゐこの誰々です』とまで言わないと、
    師匠方は分からへんし、分かってもらわれへんからな。
    ワシらなんか、町のおばちゃんには、今でも『どっちがおぼんなん?』って聞かれんねんで」
   と、名前の重要さを、芸歴32年のベテランに言われたので、
   僕は正直に、「じゃぁ、どっちがおぼんさんなんすか」と聞いたった。
   みんな、「なんてこと言うんだよ」ってつっこんでくれた。だいぶ盛り上がった。
   けど、誰もこっちがおぼんさんとは言うてくれへんかった。みんなもはっきりとは分からんかったみたいや。
   名前を覚えてもらうって、ホンマ大事やなぁと思った。
   おわり