'97年10月10日   桂ざこば
 リード文

   週に6日は東京暮らし おまけに本番前
   いつもより少なくなったハガキを見て「今週は多チャンネルで迷ってんねんな」と
   全然訳の分からない解説をしていた僕たちアホよゐこは
   本当にたくさんの芸能人に会います。そのときの様子を
   かっこいい黒のジャンパーを、はやっているという理由で買ったけど、
   ジャンパーに着負けしてしまった 不安定な人生でお話しします。


 濱口

   この前、天声慎吾のナレーションで、ざこば師匠にあった。
   ざこば師匠は、僕が4時1分に入ったら(入り時間は4時だ)、すでに来てはった。
   「おはようございます」とだけあいさつをして、いつもならソファーに座るのだが、
   ソファーは有野とざこば師匠の間だけ空いていたが、そこには何となく座りにくかったので、座らなかった。
   しばらくしてから、ざこば師匠が、「よゐこいうのはまだ来てないのか?」と、スタッフに聞いていた。
   するとスタッフが、「あっ、ここにいますよ」と、濱口を指して言った。
   「あっ、全然分からんかったわ」と、影の薄さを指摘された後、いろいろな松竹話をした。
   どうやら、ざこば師匠はよゐこを知っていた。
   そして本番、有野と一緒に自己紹介すると、「あっ、何や君もよゐこか」と、有野に言った。
   有野は、「はい、気配を消していました」と、ワケの分からんコメントをしていた。
   おわり

 有野

   今日、笑福亭ざこばさんに会った。もとい、桂ざこばさんに会った。
   濱口が4時10分くらいに来た頃、僕は4時10分前に来ていた。それでもすでに、ざこばさんは来てはった。
   もちろん僕もあいさつしかしていなかったので、「やばいかなぁ」と思ったけど、濱口が来たときに
   「おはようございます」とだけ言って「松竹芸能のよゐこ濱口です」という自己紹介部分をつけなかったので、
   「あ〜あ、こらぁ よゐこはあいさつせえへんて言われてた、大阪の劇場出てた頃と変わらへん、成長してへんやん」
   と思う反面、「良かった〜、あいさつできへんのオレだけちゃうかった」と思った。
   けど、ざこばさんも「よゐこいうのはまだ来てへんのか?」っていうのも失礼な話やで。
   結構テレビ出てんで、がんばってんで。多分、僕らがおるのも知ってたけど、
   礼儀にうるさい古い芸人さんやから、当てつけやと思ってた。絶対そうやと思ってた。
   で、本番でナレーションを入れるスタジオの中に入って、自己紹介をすると、
   「あっ、何や君もよゐこか」と、ざこばさんに言われた。だから僕は、ベテランに言ってはいけない言葉
   「お前、知っとったんちゃうんか!」と言いそうになったので、「気配を消してました」と、チクリと言ってやった。
   するとざこばさん、「何や、隅っこに座ってたからスタッフの偉い人やと思ってたがな」と、
   ホンマに気付いてへんみたいやった。カッコ悪かった。
   よゐこも、もっともっとがんばって、大阪にレギュラーもって、ざこばさんの年代の方にも知られないとなぁと思った。
   おわり