'97年 8月 1日   ダチョウ倶楽部 肥後・上島
 リード文

   週に6日は東京暮らし おまけに本番前
   どうも最近買ったばっかりの変な紺色の帽子をかぶり、
   あんまり似合わない赤いTシャツに、ド派手なセンスのない白いベルトという
   他人から見たらカッコ悪いけど、自分ではある程度感触をつかんでいる僕たちよゐこは
   本当にたくさんの芸能人に会います。そのときの様子を
   楽屋からスタジオに行く時、
   「荷物ここに置いておいても大丈夫かなぁ」と、人を信じられない貧しい心でお話しします。


 濱口

   この前、またダチョウ倶楽部の、ファッションリーダーを抜いた二人、
   上島竜平さんと普通のリーダー肥後さんと会った。
   竜平さんは、この前のアディダスづくしのファッションから、
   ナイキのぞうり、プーマのTシャツ、フィラの帽子、何かわけ分からん半パンと、
   アディダスからおもいっきり浮気をしていた。
   期待のファッションリーダー肥後さんは、意外にベージュの半パンに白いTシャツと、
   夏の定番ファッションをしていた。しかし、そこはダチョウのリーダー、スベリ知らずだ。
   何とTシャツのプリントが、何やら自分と誰かが一緒に写っている写真なのだ。
   僕がたまらず尋ねてみた。「それ誰ですか」
   すると、リーダーではなく竜平さんが、
   「それリーダーの知り合いのパチンコ屋の店長」と教えてくれた。
   「リーダーの谷町なんだよ」と、いらんことまで教えてくれた竜平さんだった。
   これからも芸もファッションも生き様も目が離せないダチョウさん、
   やっぱりおもしろいなぁと思った。
   おわり

 有野

   今日、ダチョウ倶楽部の二人にまた会ってしまった。
   その日の竜平さんは、いやに僕にやさしかった。何でこんなにやさしいんだろうと思ったら、
   何を隠そう、僕と竜平さんはコンパをした仲なのだ。
   二人きりというのも何なので、知り合いのスタッフと、間には共通の芸人さんが入った。出川哲郎さんだ。
   何でオレやねん出川さん、て思ったけど、
   そんな誘われ方をしたのを忘れて楽しもうと決めた。
   で、憧れのタレントさんが三人入って、普通は夜中の1時・2時から遊ぶところを、
   9時頃から遊んでくれる、遊んであげる、いや遊んでいただけるのだ。
   そんな中、もちろん僕はつっこみだ。なぜかというと、竜ちゃん哲ちゃんにはボケでは勝てないと思うより、
   竜ちゃん哲ちゃんは、僕がボケてもボケてもつっこんでくれないのだ。だからつっこみだ。
   そんな、誰も演出していないのにポジションがきれいに決まった、憧れのタレントさんが、
   一握りの女の子の為だけに、本番以上のテンションで笑かしにかかるのだ、朝まで。
   そんなことがあったのを思い出して、同じ戦いをした戦友としてやさしくしてくれたのだろう。
   そんな思いで竜平さんは笑顔でお茶を入れてくれたのだろう。
   けど僕は、お茶を飲むのをためらった。というのも、
   朝まで遊ぶつもりの憧れのタレントさんを置いて、女の子は終電で帰ったからだ。
   そんな負け戦の戦友が注いでくれたお茶をさすがに飲めなかった。
   おわり