'96年 9月25日   上岡龍太郎

 リード文

   週に6日は東京暮らし おまけに本番前
   まじめな顔で人生を語るかのように、
   「この間ビデオ見てたら、遠峯ありさ時代の華原朋美が出てましたわ。水着で垢すりが良かったですわ」としゃべり、
   鼻にパックを貼り、取れた汚れを人に見せた僕たちよゐこは
   本当にたくさんの芸能人に会います。そのときの様子を
   「有野は乾いてるよ、都会派や。オレも都会派のラブしたい」と騒ぎ、
   山田まりやのグラビアで気持ちを沈めていた心でお話しします。


 濱口

   この前、上岡龍太郎さんに会った。意外に背が小さかった。
   僕らは、上岡さんと会うのは初めてではない。
   だけどマネージャーが、「今度うちのよゐこ、よろしくお願いします」と、どっかのテレビ局で言ったところ、
   「よゐこって4人組?」と聞いていたらしく、全然僕らとは初対面という感じだ。
   だから、あいさつを上岡さんにしに行かなくてはならない。
   番組収録後、上岡さんにマネージャー2人とよゐこであいさつに行った。
   「あいさつ遅れました、よゐこです。よろしくお願いします」
   「あっ、どうもよろしくお願いします」
   「・・・・・」 しばしの沈黙が続いた。
   「とまぁ、こんな無口な奴らですが、師匠よろしくお願いします」
   すると師匠が、「君がよゐこのつっこみか」とマネージャーに言っていた。
   よゐこはまだ4人組と思われている。
   おわり

 有野

   今日、私が上岡龍太郎さんですに会った。意外に白髪多かった。
   私が上岡龍太郎さんが僕らのことを覚えていないのは聞いていたので、
   初めましてのあいさつをしに行かねばと思っていた。
   というのもこの世界、最初のあいさつが肝心なもので、
   それがうまいこといかないと、その日の収録はもちろん、
   それがレギュラー番組なら、少なくとも2・3ヶ月はかみ合わないと言われている。
   そしてこの仕事は準レギュラーだ。なおのことあいさつには力が入る。
   僕がスタジオに入ると、上岡さんはスタッフの人と打ち合わせをしてた。
   その合間を縫って、いろんなタレントさんがあいさつをしている。
   そんな器用なことは僕には出来ない。スタッフの方が大事だと思えるからだ。
   僕もいろんなタレントさんとあいさつをした。
   一通り終わると上岡さんはアシスタントのお姉ちゃんと話をしていた。
   これは仕事じゃないだろうからいいだろう、と思いあいさつに行った。
   「おはようございます、松竹芸能のよゐこといいます。よろしくお願いします」
   の「おはようご」の所で、「ワハハハハ。あ〜そう」という上岡さんの笑い声でかき消された。
   ショックやった。あいさつ出来へんかった。
   いくら背中越しのあいさつとはいえ、無視された。
   アシスタントのお姉ちゃんの笑い話で無視された。
   最初のあいさつが肝心やのにと思うと、
   この番組、軽く半年かみ合わんやろうなと思った。
   おわり