'01年 5月11日   笑福亭鶴瓶
 リード文

   週に6日は東京暮らし おまけに本番前
   というか昨日のMBSの番組「よるこ」の仕事で、徹夜のロケがあったとき、
   ロケが終わりに近づいた明け方には、もう若手タレントとは言えないほど、
   顔に油がヌネヌネ浮き出してきてるわ、ヒゲは顔つきが変わるほど伸びてきてるわで、
   もうすでに体がすっかりベテランの仲間入りをしている僕たちよゐこは
   いろいろな芸能人に会います。そのときの様子を
   今回そのロケ終わりで、すぐに家に帰ってお風呂に入り、体もきれいにし、
   お約束通り体に溜まった膿を出したことが、誰が見ても分かるようなすっきした顔でMBS入りした、
   ある意味汚れた体でお話しします。


 濱口

   この前、つるべ師匠に怒られた。
   30前にして怒られた。いや、怒っていただいたと言った方がいいだろう。
   怒られた理由は、あいさつを忘れたからだ。
   30前やからギリギリセーフだが、二十歳前のときよく怒られたことと同じことで怒られた。
   11年目にして怒られた。友人はもう子供のしつけをしているのに、未だに「あいさつせぇよ」としつけられた。
   「お前はまだええ、有野や」と怒られた。有野は何て怒られたんやろう。
   おわり

 有野

   今日、笑福亭鶴瓶師匠に「あいさつせぇ」と怒られた。
   昔やったら僕らのことなんて知らんやろうと思ってたから、他の共演者の楽屋へあいさつをさしていただきに行ったりもしたが、
   今はもう知ってるやろうとか、そういう奢りがあったのかもしれないし、
   その日の本番ははずされへんと、本番のことを考え込みすぎて、あいさつをし忘れていた、といろいろあるけど、
   結果的にはあいさつをしていないという事実については言い訳はないので、
   僕はつるべさんの言ってくれていることを真面目に聞いた。
   「分かるか。本番前のあいさつというのは、決して格好悪いということやないからな。
    される方も悪い気はしぃひんから、ピーコさんも待ってはったんちゃうか」
   ええこと言うなぁ。
   「そういうあいさつでけんと、よゐこいう芸人が損するいうことやからな。でないとピーコさんとも仲良うでけへんで」
   うん、全くその通りや。
   「そういう本番前にきっちりしてたら、板の上ではどんだけバカにされてもええわけや」
   そうやな、あいさつがあるから本番中に何を言われてもええようになるわけや。
   「お前もいろんな先輩にかわいがられる方がええやろ。んでピーコさんとメシ食いに行ったりしたいやろ」
   「はい、今日はどうもすいませんでした」
   早くピーコさんにかわいがられるようになりたいな。今日はホンマにええこと言われた。
   だから今日のことは胸の中にしまって、誰にも言わんとこうと思った。
   おわり